甘熟甘懐。

バレンタイン2011

はぁいやってきましたバレンタイン当日にございます。
テンション高く見えるのは空元気ってヤツですよ。だってしょうがないよねバレンタインだもの。
期待を裏切らなくってごめんなさいね。

さっき宿のおばちゃんに呼ばれたから一階の食堂まで下りてみりゃ、そこにはもう驚きのリアクションパターンも出尽くしちゃったくらい見慣れてしまったファンシーな柄の山が築かれていました。
…何が積み上げられているのか聞かなくってもわかるでしょ! 俺にこれ以上説明させるんじゃないわよ! ちょっとあんた空気くらい読みなさいよ!
おばちゃんも毎年恒例の苦笑いしてるじゃないの!

「毎年すごいわねぇ。」

はい。毎年お手数かけます…。

しかしまだ朝焼けの時間なんですがね。
皆様早すぎやしませんかね。
一番ノリ狙ってんだろうが、こう多くちゃどれが最初にここまで辿り着いたのか皆目見当もつきません。
つか早く着たのに限って他のが上乗せされていって、下の方でつぶれてんじゃねえか?
なんだろうこの、せっかく二列でキレイに整列してたのに、いざ開店してみると後から来た客が順番無視で押し寄せてきたデパートの入り口みたいな現象…。
あ、ごめんわかりにくかった?

えーとさて。こんなこったろうと思って、カートを空にしてきました。
俺も心得たモンだね。
だってしょうがないじゃない。肝心の宛先であるご本人様がソロ狩りでお留守なんだもの。
正直一応、一応、ね。一応恋人であるはずの俺にとって、レモン宛のチョコなんて見るのも嫌だし、触りたくもねえの。
でも、俺を呼び付けた宿のおばちゃんは何も悪くないわけで。
これを今俺が部屋に持ち帰らなかったら、人の気も知らないで鼻息荒くピンキッシュなハートをキュートにラッピングして送りつけてきたおねーちゃんたちではなく、世話になっている宿の方々に迷惑になるだけなわけで。
だったらしょうがないじゃない。俺が運ぶしかないじゃない。
面白くないのは毎年のことだから、もう諦めはついてるし。
腹が立つのは毎年のことだから、もうそんなの通り越して呆れの域に到達してるし。
今更こんなことくらいで他人様に迷惑をかけたりはしませんよ。
自分の中で消化しますとも。俺だって大人ですからっ。

………。
いっや、でもでも! 今年はもう去年までの俺ではない!
さっきも言ったけど、恋人なんだよ俺らってば。
こういうのにキーキー言って、ヤキモチを妬いてもいい立場なわけだ。
誰よこの女どこで知り合ったのよどういう関係よ! と詰め寄っても許されるポジションなわけだ。
だって恋人なんだから。お付き合いしてるんだから。
だからさ、だから、レモンさん相手にくらいだったら、ちょっとは暴れてみてもいいんじゃないか?
抗議してみたらあっさり、馬鹿だなおまえを悲しませるようなことするわけないだろキラーンとか、言ってくれたりするんじゃないか?

………。
…………。

うん。すげー嫌ぁな顔されて、変なモンでも拾い食ったか? とか真顔で棒読みで心配するフリをされる未来しか浮かんでこないです。
ラムネ悲しい…。

口の中でブチブチ文句を言いつつ、ぽぽいのぽいとカートに詰め込んでいく。
往復三回。荷物入れまでパンパンにしても、そんだけかかった。
ちきしょ。今年も例に漏れず、すさまじいモテ方だな我が相方よ。

部屋には飯とか食えるように、一応テーブルとかがある。
一つ一つ丁寧に積んでやるのは癪だが、そうしないといつ雪崩が起こるやもわからない。
カートに入れっぱにするのも嫌で、いっそ楽しんでやろうと投げやり気分で直方体になるよう積み上げてやった。
これ後でドキドキしながら一個ずつ抜いてやる。どこまで歯抜け状態にできるか勝負だ。
……まぁ、全部並べ終えたらむなしくなって、一つも抜歯せずにベッドに突っ伏しましたが。
そもそも勝負だ。って誰とやんだよ、可哀想な俺。

これどーすんのかなぁ。
実は毎度見てる光景ながら、レモンがこれらをどうしているのかを知らなかったりする。
朝こんだけ着て、たぶん一日のうちで狩り行くまでと向こうに着いてからと、終わってからの帰路でばかばかもらってるはずなんだ。
持ち切れねーだろうから途中カプラにも寄って、だから帰ってきてほぼ手ぶら状態だったとしても、油断できない。
モテてる自覚はあるし、まんざらでもなさそうにニヤニヤしてっから、断ってるとかうんざりして捨ててるとかもないだろう。
実際いくつもらったんだー? とか茶かす感じで聞いても、ありすぎて数えてねえとか返ってくるし。
受け取ってるのは間違いない。
でも、甘いのそんなに食わねえんだよな…普段。
どうしてんだろ。それらしきもの食ってるとこ、見たことないしなぁ…。

空っぽになったカートに、もう一度ファンシーなあれらを詰めていく。
あ、でも今度はさっきのとは違うぜ。レモンさんは関係ねえヤツ。
俺だって商人の端くれですからねー。今日と言う日はまるっと露店ですよ。
だからこそ相方様は毎年黙って察してソロしてくださってるわけで。
まぁまさか今回夜中のうちに飛び出してくとは思ってなかったけど…。どしたんですかねあの人は。

俺が上でうだうだやってる間にまた増えたらしいチョコをおばちゃんから受け取り、それはしょうがないので商品と交ざらねえように離してカートに入れておく。
ここで飯を食う暇はさすがにないから、昨晩のうちから予約しといたサンドイッチとコーヒーを買い、明けきらないプロンテラの街へと繰り出した。
客はまばら。他にブラックスミスやアルケミストがせっせと設営を始めている。
さぁ、俺も昨日一昨日に引き続く感じで、商売人の顔してがんばりますかねー。


義理チョコ八つ。ありがたいこってす。
全部露店仲間のねーちゃんから。正直あんまり得意じゃないけども、ちゃんと食べますよ。レモンと違って量がねえから食い切れるレベルだし。
あ、んでもってちゃんとホワイトデーには返すから。
こうやって俺らが自ら動けば経済は回るの。イベントには商売人自ら乗っかっていかにゃーな。

で、肝心の商売の方は…ぼちぼちと言ったところ。
やっぱ既製品買おうって子らは、むさい俺みたいなのより、優男なアルケミストやら可愛い商人の開く露店から買いたいんだろうと思う。
やっぱそういうビジュアルって大事。
ある程度身綺麗にしてるつもりではあるけど、持って生まれた雰囲気とか顔は変えられねえから。
だから材料とかラッピング道具とか、そういうのメインにしたんだけどな。
飛ぶように売れるには、日頃の努力が足りないかなー。
ま、その分狩りで稼げばいいから、悲観的にはなりませんけど。

客が途絶えた隙に、青くて冷たい空を見上げる。
レモン今何してんのかな…。
狩り場で出会ったねーちゃんと、談笑してんのかな。
真っ赤な顔したお嬢ちゃんにチョコ渡されて、撫で撫でしてやる相方様とか容易に想像できるわ。
幅広いよなー…。
なんかこうも量が多いと、世界中の女どもすべてがレモンに惚れてるんじゃないかと錯覚する。
惚れてるまでいかなくとも、好意を持ってるヤツって呼びかけたら、プロンテラ中で手が挙がる気がする。

確かにルックスは非の打ちどころがないし、同レベルのプリーストに比べたら腕っ節も強くてタッパもある。
自信満々で常に不敵に笑っていて…そうだなぁ、唯一弱点になりそうなのって“俺様”な部分?
でもそれも全然嫌な感じじゃねえし。
俺ってかっこいい。自身がすげー大好き。でも、それを人に押し付けない。俺ってすげえだろ? 仲のいい友だちには平気で聞くが、冗談が通じない場面ではちゃんと空気も読む。
ちゃんと限界を知っていて、大口を叩かない。
普通あれだけナルシストだったら、プライドも高そうなものだが、きちんと礼も言うし自分が間違っていれば謝りもする。
不可能を素直に認めて、陰でしっかり努力してる。
見下すし足蹴にするけど、それって俺相手だからだと思う。男相手でもそう言うので揉めてるのを見たことがない。
遊び歩いてた割りに、女に恨まれてる風でもないし、いつでもどこでも背筋を伸ばして颯爽と歩いてる。

相方の俺が言うのもなんだが、本気で欠点がない。
俺とだと、本気で不釣り合いだと思う。
もう何度も抱かれてきたけど、未だに夢じゃないかと思ったりする。
一体なぜに俺なのか。
一体なぜに男を抱けるのか。
聞きたい。
でも聞けない。
なんて返ってくるのか、想像するのも怖い。
自身がレモンにどう思われているのか。
俺とのこの関係を、どう考えているのか。
いつも喉元まで出かかって、必死で飲みこんでんだ。
だって、全部を正直に話されたところで、受け止めきれるかわかんねー。
引っ込みつかなくなったとか。相方解消されそうだったからとか。
そんな理由で、俺を繋ぎ止めるために、体を使うとか、そう言うのはやらねーヤツだけど。
俺にそこまでの価値があるのかと聞かれると、ナイナイって思うんだけど。

本気で謎。
あの人たまにわからなすぎて怖い。
何年相方やってても底が知れない。
把握しきれない。

「そう言うのも…魅力の一つなんだろうなぁ…。」

それなりに売れたし、腹も減った。
もういいや。店仕舞いしよう。


部屋のドアを開いて、そのままパタンと後ろ手に閉めようと思ったんだが。
なぁんか引っかかって、瞼をぱちくりやった。
ソロ狩りからレモンが帰ってきてるのは別におかしくない。
床に胡坐かいて、鈍器の手入れしてるのもいつものこと。
収集品がそこいらに転がってて、たぶんこれあとでおまえ売って来いとか宿から蹴りだされるのも、わかりきってることだからいい。
じゃあなんだ!

「っとあぁ! ジェンガ!」
「はぁ?」

ただいまも言わなければ、それに対して挨拶もできねえのかと怒るようなキャラのヤツもいない。
でもこの反応はイレギュラー。
宙を指さしたまま意味不明な単語を口走る俺に、レモンは怪訝そうに顔をしかめた。

いやだって、俺朝ここに一山築いて露店しに行ったんだもんよ。
おばちゃんから追加分受け取って、途中で何人か女に捕まってこれお願いできませんかって受け取って。
俺のカートは行きより増えたチョコたちが半分を占領している。
これらの仲間が、確かに今朝ここにジェンガのごとく積み上がっていたのに。

「俺渾身の力がこもったアートが! ねえし!」
「おまえに美的センスはねえだろ。芸術に謝れ。」

いやそんな無形にどうやって頭下げんだよ。
それに俺の美的センスは正常だ! だっておまえにフォーリンラブだもんよ!
この世で一番いい趣味してると自負してるぞ俺は。
おまえこそ俺を賛美しろ。

「チョコ、どうしたんだよ。」

俺が外出してから帰宅するまで、この部屋に入れたとしたら、それは宿の人か一緒に住んでるレモンかだ。
おばちゃんたちはよっぽどの用事がなければ勝手に入りはしないし、そのよっぽどがあったとしても今朝うんざりするくらい送られてきたのを俺にここまで運ばせたんだ。再びそれらをどこかへやったなんて考えにくい。
そもそも人のものだし。信用第一のあの人らがんなことをする意味がない。
だったら今目の前にいる麗しの相方様がどうにかしたと考えるのが自然なわけで。
ただカートがないレモンに、あの量の移動はきついだろう。
倉庫に運ぶなら、言ってくれりゃよかったのによー。
手伝うのに。

「どうしたっていいだろ。」

自分のベッドに腰掛けて、荷入れを下ろした俺にレモンが不機嫌そうな声音で言う。
まぁそらどうしたってあぁたの勝手ですがよ。
なんでそんなご機嫌が急角度なの。

「いいけどよ。じゃあこれはどうするよ?」
「……。」

カートごそごそ。両手で抱えてレモンが背もたれにしているもう一つのベッドへ歩み寄る。
ばらばらと雨のように降らせれば、ますます口が尖がった。
ちゅーしちゃいますよレモンたん。なんなの可愛いじゃない。
握っていたチェインを大事そうに床へ下ろし、ベッドに散らばったチョコを一つ掴み上げる。
じっと睨んでる。
次のレモンの行動が気になって、俺は腕組みしてそちらを見守った。
ちらりと上目遣いでこっちを見る相方様。
ってちょっとー! なんなのよー! いつもと違いすぎるじゃないのさー! ぷんぷんしやがってからにおまえはー! 何が気に入らないんだー!
内心で悶絶していると、ふらりと立ち上がって今度は正面から睨まれる。
なんかあったのかなぁマジで。
狩り場で嫌なヤツに会ったとか?
天敵とか別にいねーはずだがな、コイツには。

「あんだよこれ。」
「見ればわかるっしょー。」
「自慢か。」
「いや、なんで俺宛なの。どう考えてもおまえ宛だろ。」

俺宛だとして、十個に満たない量でなんでおまえに自慢しなきゃならんのじゃ。
それ以上にもらってる相手にふふんと言ったところで、だからなんだよと言われたら勝ち目がないだろうに。
意味がわからず首を傾げる。
何が言いたいのこのお方は。

「なんでおまえが持ってんだよ。」
「あぁ、そう言うことか。知らねえよ。直接渡す勇気がなかったんだろ? 俺相手の方が渡しやすいあの子らの神経がわからんけど。」

お願いしますと頭を下げてきたおねーちゃんたちを思い出す。
確かに好きな人相手だと緊張するのもわからんではないが、だからと言ってなんで俺なのか。
自分で言うのもなんだが、ごつくてむさいぞ。愛想は悪くないと思うが、近寄りやすい雰囲気でもないと思うし…。
相方だから、確実に渡るだろうと踏んだんだろうが、俺がすげー嫌なヤツで、途中で捨てられたりしたらどうすんだよ。
まだ郵送してきたヤツの方がお利口さんだと俺は思う。
まぁそれも宿宛だから、直ではない分確かじゃないが。

もう一度きっと俺を睨みなおしたレモンは、ベッドの上のそれらをかき集め、開けっぱなしの窓へ近づく。
と、そのまま。

「ちょえええええええ!? 何やってんのレモンさん! ちょ、待て! おい!」

無表情で窓の下を眺める。その横へ慌てて駆けよって、身を乗り出して同じようにチョコを目で追う。

「土に還れ。」

いや、そら、下はちょうど宿の庭だけどさ! ガーデニングが趣味のおばちゃんが作った花壇があるわけだけどさ!
ばらばら散らばってるチョコたちは、お花さんの栄養にはなりませんぜ!?
確かに街の地面には、数秒するとアイテムがどこぞへ転送される術がかかってるが。
だったら尚更ダメだろ!? 今から急いで拾いに下りても、全力疾走しても、間に合わねえぞ。

「ってかじゃあテーブルの上にあったあれらも…。」

捨てたんだな。こっからぽーいと。
いやいやいくら機嫌が悪いからってひどくねーか!?
俺がせっかく三回も往復して運んだのに…。せっかくくれたチョコだろうに…。

「何してんだよおまえらしくもねえ。」

何か理由があるんだろうが、いつも今日と言う日は満面ニコニコ…いや、ニヤニヤしてるレモンが珍しい。
はぁと溜息をついて、窓枠にもたれかかる。
その間俺を見つめたまま、まだぎろりと睨んでくる。
…愚痴りてえのかなぁ? でもなんかそれも違うっぽい。
なんだよなんだよー…レモンさーん……。

「俺らしいってなんだよ。」
「は?」
「おまえは俺にどうしてほしいんだよ。」

すげーお怒りです。
いやまぁあぁたには好きに生きてもらったら構わないですけど。
レモンの端正な顔が間近に迫る。
これだけで赤面することは、最近ではなくなったけど…。まぁ心臓に悪いことに変わりはない。
実際どきどき思い出したように心臓が血を生産し始めた。律義なヤツめ。
あーそんなのに構ってる場合じゃない。
えーとえーと。何か俺やらかしたかなぁ…?

「ふん。まぁいい。出せよ。」
「…え?」

そっぽ向かれて、でも許してもらえたみたくて。
しかしほっと安堵の息をもらす暇なく、レモンさんはでっかい手を俺に向かって差し出した。
……なんですかねこのカツアゲみたいな状況。
今日の売上金でも出しゃいいのか。
や、散らばってる収集品の代金かな。
だったら即行専用の商人とこまで走るべき?
あぁもうほんと、コイツ謎だわ。

「鼻の骨へし折られてーのか。今日と言う日に寄越すもんがあんだろ。俺様に。」
「へしっ…!? って……えー何…? え、まさか俺宛のチョコも捨てんの!? なんでそこまで?!」
「はぁ? おまえ宛? なんだおまえラムネのくせにモテてんのか。」
「当然のごとく義理ですが、俺のくせにってわかってたけど酷えなおい。」

どうせ本命チョコなんて生まれて二十と数年、一度もいただいたことないですよぅだ。
おまえがくれたらいいけどね。
そんなのくれないよね。
そらくれるなら嬉しいけど、喜ぶ前に自分の頬を抓るよ俺は。
んでもって、それで痛かったら、今度はおまえの熱を測ってやる。
きっと額が灼熱地獄だろうからな。
それか天変地異か。

…ん?
おまえが、くれたら?

「えええええええーーー!!!?!?」

目ン玉ひんむいて絶叫した。
いやそらそうなるだろ。
だって俺がまさかって顔して凝視したら、ちらっとこっち確認してから目ぇ逸らしたよコイツ!
ちょ、ま、え、あ、だってだって!?
いや、そら付き合ってるけど。俺の方が女役だけど…レモンはチョコ作ったり買ったりするキャラじゃねえだろうけど…。

えーうっそ…。
まじで? ……まじなの?

「何、おまえ…ほしいの……?」

俺みたいなむさい男の用意したチョコが?
そんなスネた顔するくらいに?
ほしかったって?
そういう…こと?
俺の性格を熟知してるおまえだから、用意はしてねえだろと思いつつも?
淡い期待なんかしちゃったりして?
でもその期待をキレーに裏切って、何も寄越そうとしないどころか、女からのチョコを手渡してきやがって?
かっちーんときたわけで?

えーうっそ…。

何それ。
ちょう嬉しいんで す が !

「レモ…ン?」

瞬きをしながらそれでも視線を離さないでいたら、レモンが珍しく俯いた。
ぼそぼそと、これまたらしくない小声で、何かを呟いてる。

「………今日中…。」
「…え?」
「……今日中に寄越さねえ、なら……。」

な、ら?

「この先一生、食ってやらねえ。」



え? その後、どうしたかって?


無論中央露店通りまで、猛ダッシュかましました。



―終―


あとがき。

ここまでのお付き合い、ありがとうございます。
去年はカード編だったので今年はこっちだ「レモネード」の続編です。
楽しんでいただけましたでしょうか。

ブラックスミスがチョコを買うのも作るのも想像できず、普通に商売やって過ごすんだろうなと思いながらごりごり書きました。
んでプリーストはチョコ全部拒否ってる風に見えますが、今年もちゃんともらってます。間接的に渡されたものは何が含まれているかわからんので、捨ててるだけのもよう。
…まぁ今回は八つ当たりっぽかったですがね!! こンのツンデレめ!!

 
高菱まひる
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